1976年のエンテベ空港奇襲作戦から50年を迎えるイスラエルで、当時の作戦指揮官らが政府主催の記念式典をボイコットする方針を示しました。イスラエル建国以来、最も象徴的な軍事作戦とされるこの事件をめぐり、現体制との政治的対立が露わになっています。

伝説的作戦と現在の距離

エンテベ空港奇襲作戦は、ウガンダでテロリストに拘束された乗客乗員の救出作戦です。イスラエル空軍がアフリカの奥地から人質奪還を成功させた作戦は、国内外で建国初期のイスラエルの団結と軍事的優越性の象徴とされてきました。当時、国防相だったモシェ・ダヤン(Moshe Dayan)は現在も国民の敬意を集める人物です。

しかし50年後、生存する作戦参加者たちは記念式典の参加を見送ることを表明しました。複数の退役軍人が連名で声明を発表し、現在のイスラエル政府の政策に対する異議を唱えている状況とみられます。彼らはこの間隔年の期間に、イスラエルの政治状況が大きく変わったと認識しているようです。

ネタニヤフ政権への異議

退役軍人たちの決定背景には、現在のネタニヤフ(Netanyahu)政権下での司法改革やガザ紛争への対応に関する見解の相違があるとされています。イスラエルの軍事指導部からは、現政権の政策が国の分裂をもたらしているという懸念が複数回表明されています。

記念式典のボイコットは、単なる個人的な不参加ではなく、イスラエルの建設的な過去と現在の政治的分断のギャップを象徴する行動と言えます。かつての国家的団結を実現した世代が、今のイスラエルの方向性に疑問を投げかける形となっており、国内の政治的亀裂の深さを物語っています。この決定は、イスラエル社会の内部分裂がいかに深刻かを示す重要な指標として受け止められるでしょう。

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