イスラエルの左翼政党「民主党」(Democrats)は7月21日、党首選挙の予備選でヤイル・ゴラン(Yair Golan)前副首相が党首候補に決まったのに続き、ナアマ・ラジミ(Naama Lazimi)下院議員が2位候補に選出されました。同党は2024年から続く対ガザ紛争への強い反対姿勢で知られ、今回の人事はイスラエル国内の政治地図を大きく左へ傾ける可能性を示唆しています。
左翼政党の政策転換を示す人事
ラジミ議員の選出は、イスラエル左翼政治の世代交代を象徴する動きとみられます。現職は環境・社会問題を中心に活動してきた人物で、対ガザ紛争における民間人被害への批判を強めてきました。ゴラン前副首相と組むことで、民主党は高齢の有権者から若い層までを幅広く取り込む構想を描いているとされています。イスラエルで左翼勢力が存在感を保つことは日本を含む国際社会の中東政策にも影響を与えます。
国内政治の再編成への道筋
2024年10月の対ハマス戦以降、イスラエル国内では右翼から中道、左翼まで幅広い政党が紛争の終わらせ方をめぐって対立しています。民主党はこうした混乱のなかでネタニヤフ(Netanyahu)首相の右翼連立政権に対抗する受け皿として機能していました。ラジミの選出によって同党は女性有権者の支持拡大も狙う戦略を示した形です。次期選挙では現政権に対する投票先の選択肢が多様化する可能性が高まっています。
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