イスラエル北部のナザレス在住の男が、イスラム過激派組織ハマスへの参加を企図し、国防相ベン・グビル(Ben Gvir)に対する攻撃を計画していたとして逮捕された。イスラエル警察とシンベット(Shin Bet)が容疑者を拘束し、テロ関連容疑で調査を進めているとみられる。パレスチナ系イスラエル国民による対イスラエル指導部への暴力計画が摘発されるのは、ここ数年で数少ない事例である。
セキュリティ上の懸念の高まり
ベン・グビル国防相は極右政党オツマヌエル(Otzma Yehudit)党首で、入植地拡大と強硬なパレスチナ政策で知られている。2022年の政権発足以来、彼への脅迫や攻撃予告は増加傾向にあるとされる。今回の逮捕は、イスラエル内部でのセキュリティ上の脅威が継続していることを示唆している。ナザレスはパレスチナ系住民が多数派を占める地域で、政治的分断が深刻化している背景がある。
複雑なイスラエル国内情勢
イスラエルではユダヤ系住民とパレスチナ系住民の対立が根深く、ガザ地区での軍事作戦激化に伴い、国内のテロ脅威も高まっている。パレスチナ系国民による逮捕事案は、この複雑な情勢を映す鏡といえる。ネタニヤフ首相率いる現政権は安全保障を最優先としており、今回の事案もその方針を強化させる可能性が高い。イスラエル内部の宗教的・民族的対立の解消は、中東情勢の安定化に向けた大きな課題として残り続けている。
関連動画

