イスラエルの野党指導者ナフタリ・ベネット(Bennett)氏は、カタールをテロ支援国家として宣言すると表明した。イラン革命防衛隊(IRGC)への資金提供をめぐる情報を入手したと主張している。この発言は中東地域における米国の同盟国間の対立を深刻化させる可能性がある。
イスラエルが提示する「証拠」
ベネット氏は記者会見で、カタール政府がイランの革命防衛隊に資金を供与しているとする情報を保有していると述べた。具体的な証拠の内容は明かしていないものの、イスラエル情報機関の分析に基づくとされている。この指摘が事実であれば、米国などが認識していない新たな懸念材料となる。カタールは長年、地域の紛争仲介者として機能してきた。ハマスやヒズボラなどイスラム組織との関係を保つことで、外交チャネルを維持している。しかし今回の発言は、そうした「中立的仲介者」としてのカタールのイメージを大きく損なわせる可能性がある。
地域外交への波紋
ベネット氏の発言は、イスラエル国内の強硬派支持者に対するアピールという側面も持つ。同氏は野党であり、現政権との差別化を図る狙いがあるとみられる。とはいえ、イスラエルの指導的立場の人物がカタールへの敵対宣言をする発言は、湾岸協力会議(GCC)加盟国やアラブ諸国との関係にも影響を与える。カタールとイスラエルの関係は複雑だが、公式な敵国宣言は外交的エスカレーションにつながる。米国はこれまで両国の関係維持に力を入れてきた。今後、米国政府がこの発言にどう対応するかが注目される。
関連動画

